ISO-HTMLとJIS-HTMLの歴史

JIS X 4156:2005に至るまでの年表。

主に「JIS X 4156:2005 (ISO/IEC 15445:2000) ハイパテキストマーク付け言語 (HTML) 解説」に拠ります。

ISO/IEC 15445:2000の初版が発行されるまで

1996-05
ISO/IEC,W3CのHTML勧告を追認して国際規格にする為の活動を開始。
1996-10
HTMLの国際規格化に対するNP(新作業課題提案)投票の期限。日本はコメント付き賛成。
1997-02
HTMLのCD(委員会原案)が用意される。
1997-07
CD投票の期限。日本はW3CのHTMLとは異なる部分があることを理由に反対。
1997-12
W3C,HTML 4.0を勧告
ISO/IECでは日本の姿勢が歓迎され,W3CのHTML勧告をそのまま参照する体裁にCDを修正することになる。CDから削除された文言の多くは,User's Guide to ISO/IEC 15445という出版物として公表されることになった
1998-07
修正案に対する各国のコメントを反映したFCD(最終委員会原案)が用意される。
1999-02
FCD投票の期限。日本はコメント付き賛成。
1999-11
FDIS(最終国際規格案)投票の期限。日本は賛成。
1999-12
FDISが賛成多数で承認され,ISO/IEC 15445として発行する為,最終テキストの編輯が開始される。
2000-05
ISO/IEC 15445:2000が発行される。

ISO/IEC 15445:2000のCorrected versionが発行されるまで

1999-12
W3CがHTML 4.0を置き換へるHTML 4.01を勧告したことを受け,ISO/IECは,ISO/IEC 15445:2000に対するTechnical Corrigendum 1 (Cor.1)を作成するプロジェクトを起動。
2000-08
Cor.1の原案が完成。
2001-11
Cor.1の原案に対する投票の期限。投票の結果,この原案は承認される。
2002-03
ITTFCor.1の最終テキストが送られる。
2003-04
Cor.1のエディタより,Cor.1の発行は止めて, その内容をISO/IEC 15445:2000 (First edition)に組込んだISO/IEC 15445:2000 (First edition, Corrected version)を発行するとの通知がなされる。
2003-06
ISO/IEC 15445:2000のCorrected versionが発行される。

JIS X 4156:2005が制定されるまで

2000-05
日本規格協会情報技術標準化センター(INSTAC)ISO/IEC 15445の完全翻訳によるJIS原案を通商産業省工業技術院(当時)に提出
2000-10
JIS X 4156:2000が制定される。
2001〜2002年頃
Cor.1に一致する追補を作成する計画が立てられる。
2003年頃
Cor.1ではなくCorrected versionが発行されたが,Corrected versionにおける変更箇所が多くないことを考慮して, JISにおいては計画どおり追補で対応するとの方針を確認し,INSTACの情報交換記述言語標準化調査研究委員会(DDFD)の作業グループ1(DDFD-WG1)2003年度の作業として担当。
2004-01
JIS X 4156 追補1の原案(JIS X 4156:2004 追補1)が完成。しかしINSTACでの事務処理の遅れにより,経済産業省への提出は行はれず。
2004-07
INSTACの標準化調査委員会(XMLA)の引継ぎ課題作業グループ(SWG-X)DDFD-WG1が作成した原案を提出
2004-09
JIS X 4156 追補1の原案が規格調整委員会と経済産業省(METI)でレビューを受け,読み易さを考慮して追補の内容を含んだフルテキストの改正原案に書き直されJIS X 4156 改正原案となる。
2004-12
JIS X 4156 改正原案が情報技術専門委員会で承認され,出版手続きに入る。
2005-03
JIS X 4156:2005が制定される。