2006年8月の青空日記
沢山の思ひ出がある、他には何も要らないぐらゐ
26日 2つの事故
今週頭はDKCCのミニ合宿だったさうです。F-9の情報で知りました。Thanks > F-9
私は全然知りませんでしたので情報を載せられませんでした。どちらにしろ院試前で行けませんでしたが。
それはさておき、今日は一日で、電車に纏はる2つの事故に巻き込まれました。多分新聞にも出ないやうな些細な事故なのですが、両方体験した私のやうな例は少いと思ふので、経験談として書いておきます。
1つ目の事故: 瞬時停電(瞬停)
- 学校から帰る少し前、酷い夕立があった。
- 帰り道、雨は止んでゐたものの、天気はかなり不安定で、雷の軌道が何度も見えてゐた。
- 近鉄京都線を眺めると、京都行き急行が興戸駅の手前で、赤信号で止まってゐた。これ自体は珍しいことではない。
- しかし興戸駅には各停が止まってをり、全く発車する気配無し。
- 駅員によると、どうやら停電があったらしく、電車が何時動くかどうかはっきりしないとのこと。駅周辺の踏み切りが中々上がらず、自動車や自転車は待ち惚け。
- 電車がゆっくりと流れ出す。それでも直ぐには開かなかった踏み切りが暫くしてやっと開き、いつもなら有り得ないほどの車が行き来する。
- 目的の電車が10分遅れで到着したので乗る。その電車自体は赤信号に引っかからずスムーズに進行。席はガラガラ。
- 高の原で急行に乗り換へ待ち。その時の駅員のアナウンスによると、京都駅で落雷に因る瞬時停電(瞬停)があり、電車が詰ってダイヤが乱れてゐたらしい。
- 乗った急行もスムーズに進み、西大寺駅に到着。車掌・駅員が「落雷により、電車の到着が遅れましたことを御詫び致します」と謝罪の文句。
- しかし雷は自然の物だから、誰も近鉄を責められない、これは仕方ないなと思った。
2つ目の事故: 犬との接触
- 私は難波行き急行の先頭車両、運転席のすぐ後に座って乗ってゐた。
- 生駒駅で運転席のカーテンを下ろされ、前方が見えなくなる。景色がつまらなくなり、ちょっとウトウトしてゐた。
- 枚岡駅附近を60km/hくらゐで走行中、運転手が長くて(5sくらゐ)深い(近鉄の警笛にはペダルの踏む深さで2種類の警笛がある)警笛を鳴らした。
- その警笛が終るかどうかのところで、「ドン」といふ強い音。喩へるなら、電車が停止状態から動き出すときに、車輌同士がぶつかって出す「ドン」といふ音を大きくしたやうな感じ。
- そして私の斜め向ひに居た女性が「キャー」と軽く悲鳴を上げる。ここで私の目が少し覚めて、「何かぶつかったんだな」とは思ひつつも、前方が見えないのでよく解らない。立って確かめるほどには目が覚めてゐなかったし、根性も無かった。
- しかし電車はその直後、非常ブレーキではなく、通常の制動で停車(恐らく)。
- 後ろを振り返って、側面の窓から外を見ると、運転手が運転席から梯子で線路に降りてゐる最中だった。
- しかし直ぐに車掌から聯絡が来て、短いやり取りの後、ベルが鳴って発車。停車時間は30sくらゐだったと思ふ。
- その後は通常の速度で走り続け、5分くらゐ経った後、車掌のアナウンスが入った。曰く、「先程、(中略)犬と接触致しました。御迷惑を御掛け致しました」(うろ覚え)。
- これが人なら、こんな直ぐには発車しなかったらうし、アナウンスも全然違ふものになってゐたと思ふ。ちゃんと説明してくれたのは嬉しいが、何かあっさりし過ぎてゐて、「犬なら所詮こんなものなんだらうか」とちょっと悲しくなった。
- その後、さっき悲鳴を上げた女性が、ずっと苦虫を噛み潰したやうな顔で、悲しさうにしてゐるのを見てゐたら、段々どんどんと犬が可哀想に思へてきて、死んだかどうかははっきり解らないが、心の中で冥福を祈った。
- 電車から降りる時、前方から車輌を見てみたが、特に凹んでもゐなかったし、血の類も見つからなかった。