「魔法少女リリカルなのは」に出て来る「リニス」について、概ね公式資料に基いて纏めてあります。ネタバレ全開ですので御注意ください。
参考資料の書き方は、「対話による歴史的仮名遣入門」の「参考文献」に基きます。
リニス (18歳)
Rynith
プレシアの使い魔。まじめで優しく、責任感が強い女性。よく気の回る性格で、それ故主人に対しても容赦ない物言いをすることがあるが、それは彼女なりの優しさから。
アイコンはおこ◇Joさんが作成されたものを頂きました。有難うございます。
薄茶毛の山猫[小説p.82]
「(フェイトの育成が完了したら)元の山猫に戻って、山にでも帰る」[SS02Tr13]と言及されてゐる。([小説p.101]も参照)
「そうね、終わりね。杖を完成させたらさっさと消えなさい。あなたほどの高性能な使い魔、維持するのも楽じゃないのよ」[SS02Tr13]
役目は終わってしまったのですから、素直に舞台から消えましょう[SS02Tr15]、
フェイトを一流の魔導師に育てあげた彼女はその役目を終え、すでに天に召されていたはずだった[A'sアニメ11話 公式ストーリー紹介]
家庭教師であり世話係[A'sアニメ11話 公式ストーリー紹介]。序でにSS02のキャッチフレイズは
優しい記憶は、この胸にで、フェイト(又はアルフ)からの視点。
もとが母性の強い山猫である。愛情を持ってあの偽者を育て上げるだろう。[小説p.101]
生真面目で気丈な性格[小説p.104]
まじめで優しく、責任感が強い女性。よく気の回る性格[SS02小冊子p.6]
自分の主人は甘えられるタイプの人ではないし[小説p.101]、
「フェイトが、私の子供だったらよかったなって。そしたらこの手で抱きしめて、うんと可愛がれたんです。」[SS02Tr15]
「プレシアが誉めてましたよ」と嘘を吐くことも。[SS02Tr06]
「歌ですか。あんまり上手くないんですがね」[SS02Tr06]
使い魔が望むのはどんな時でも主の幸せ、それが最優先である。[小説p.110] リニスがプレシア、フェイト、バルディッシュに向ける想ひは[SS02Tr15]の独白でよく解る。
本来は人になつかないはずのその種の山猫[小説p.83]であったが、アリシアとプレシアにはよく懐いた。
本来は気ままな動物[小説p.104]として描かれてゐる。
だが夜を見通すリニスの瞳は、それが何であるかをはっきりととらえてしまった。[小説p.121]
プレシアの魔力を受け継ぎ、プレシアが保有している多くの魔法や知識を操る教師。[小説p.101]
「じゃあ、今日はそれを」[SS02Tr01]は、「今日はそれをしませう」の省略。
「じゃあ知ってると思うけど、使い魔を造るというのは、簡単なことじゃないんですよ」[SS02Tr03]、
「奥のほうへは行かないようにね」[SS02Tr06]
「厳然たる事実」[SS02Tr01]、[SS03Tr09]
「えへん」[SS02Tr01]、[SS03Tr09]、[SS03Tr10]
「シンパレート次第」[SS02Tr02]、[SS03Tr09]
なんとなくではあるが、それらを露出していることが恥ずかしかったのである。(中略)
そんな自分が本来は気ままな動物が素体の使い魔であるということを露出して歩くのは、それらに対する責任感と相反する。[小説p.104]
メガミマガジン2006年3月号付録のピンナップかと思はれる。
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[SS02ジャケット]。ズボンの色がちょっと変わってる。具体的には黒から極薄い黄緑になってゐる。よく見ると胸元に覗く生地の色まで同様に変ってゐるので、胸から足元まで一体型のワンピースなのかもしれない。因みに、袖の色も同様の極薄い黄緑色になってゐる。
[A'sアニメ11話Aパート]からの聞き取り。「現代仮名遣い」で書いてある。
「フェイト、アリシア、アルフ、朝ですよ」(註: アリシアの方が姉なのに最初に呼ばれないのも変)
「みんな、ちゃんと起きてますか?」
「二人とも、また夜更かししてたんでしょ」
「早寝早起きのフェイトを見習って欲しいですね。アリシアはお姉さんなんですから」
「?」
「はい、何ですか。フェイト」
「ふう。前言を撤回します。今朝はフェイトも寝ぼけ屋さんのようです」
「さ、着替えて。朝ごはんです。プレシアはもう食堂ですよ」
「プレシア、困りましたよ。今日は嵐か雪になるかもしれません」
「ほら、フェイト」
「どうも、何か怖い夢でも見たらしくて。今は夢か幻だと思ってるみたいですよ」
「まあ、朝食を食べ終わるころには、悪い夢も覚めるでしょう」
「いいですね」
「魔導試験満点のご褒美ですよ。アリシアも頑張らないと」
「どうしたの、フェイト?」(註: 他の科白と被ってゐるので、聞き取りに自信無し)
公式サイトのストーリー紹介では、リニスのことが若干触れられてゐる。
リニスが他人を呼ぶ時は、呼び捨てか「あなた」を使ふことが多い。但し、他人と云っても、作中では身内の人物にしか呼びかけてゐない。
バルディッシュ、あの子たちを、宜しくね[SS02Tr15]
「わ、わたしの魔力まで……」[小説p.177]、他[小説p.190-191]。フェイトが「私」(漢字)を使ふ場面もある[小説p.168]。
「そしてわたし高町なのは」
「わたしも基本的にはうちのコたちといっしょやし」[A's漫画 p.127]とひらがなで表してある。
前述のやうに、リニスが目上の人物や親しくない他人をどう呼ぶかは不明。リニスが町に出掛ける描写は有ったものの、町中での科白は無い。「いくつか材料が足りないので、近い内に大きな町に出たいのですが」
[SS02Tr02] 叮嚀な口調や母性的な性格が近いリンディから類推すると、「~さん」と呼ぶ線が濃厚。
改めてSS03を聞き返すと、リニスに言葉遣ひを習ったフェイトが、目上の人物であるシグナムを呼び捨ててゐるので、リニスもさうしてゐた可能性が高い。(次に該当箇所を引用するが、強調は空拇による)
(シグナム)「テスタロッサ」
(フェイト)「あ…はい」
(シグナム)「いい歌だ。お前は歌が上手いんだな」
(フェイト)「あ…ありがとうございます、シグナム」
(中略)
(シグナム)「しかし、お前はいい加減、その言葉遣いを止めろというのに」
(フェイト)「う…そんなこといっても、年上の人には丁寧語というのは、うちの家庭教師の教えなんですよ」
(シグナム)「ふむ…」
(フェイト)「ま(ぁ)、あれです、模擬戦の勝率が、五割を越えるようになったら、胸を張って、対等に話せますかね、えへんと」
又,主人であるプレシアのことも,常に呼び捨てにしてゐる。