「Desert」説明書 Desert.midは、「Desert」を所謂「耳コピ」したMIDIファイルです。 1. 基本情報 1.1 MIDIについて 原曲: Desert 作曲: milktub 出典: 「朱 -Aka-」 (ねこねこソフト、2003年) http://web.archive.org/web/20060419053345/http://www.din.or.jp/~nekoneko/title/Aka/index.htm http://web.archive.org/web/20060515095939/http://www.din.or.jp/~nekoneko/dawn.htm MIDI製作者 空拇 http://purl.com/net/dkcc/faq.html#FORM ファイル配布所 http://purl.com/net/dkcc/shed/dtm.html 製作に使用したシーケンサ Cherry version 1.5.0 (beta) (by Fummy) http://hp.vector.co.jp/authors/VA010012/ Cherry 1.4.3# (by GOCHA) http://gocha.s151.xrea.com/page/Tools.html 耳コピに使用したソフト foobar2000 v0.8.3 (by Peter Pawlowski) http://www.foobar2000.org/ DSPとしてはEqualizer、SoundTouch、CenterCutを活用。 参考資料 GM音源 [音色マップ・ハンドブック] Ver1.06 (by Pon=Ta!(Finalia Sound Design)) http://homepage1.nifty.com/pon-ta/index2.htm MIDI初心者のための0からはじめるCherry講座 http://www.din.or.jp/~norakuro/HTML/cherry/cherry.html 対象音源 GM2、GS又はXGに準拠した音源(※1) 音量やリバーブ等は、YMF754の内臓音源を基準にしてゐます。 適用ライセンス 私、空拇は次節の関聯ファイル一覧のファイルに関して、著作権を一切主張しません(著作権抛棄)。転載等自由です。但し、原曲の作曲者の著作権が有ることに注意してください。 ※1 大よそGM(GM1)に準拠した範囲で作った積りですが、GMのみに準拠した音源だと寂しい演奏になるかも知れません。具体的には: * 鈴の音(Jingle Bell, #83)が鳴らない。 * リバーブ、コーラスが効かない。 * エクスプレッション、マスターボリュームが効かない。 * 同時発音数が24音では少な過ぎる。32音では心細く、48音位有れば安心。 1.2 関聯ファイル一覧 Desert.txt この文書 Desert.mid 「Desert」を耳コピしたMIDIファイル(SMF Format 1) Desert_YMF754.ogg Desert.midをYMF754の内臓音源で演奏し、それを録音したもの 但しYMF754の音源は、PowerYMFで4.6MBの拡張バンクに差し換へてあります。 2. 解説 2.1 製作経緯 何を思ひ立ったか、DTMをやってみることにしました。そこで何故私が「Desert」の耳コピを選んだのか。それは第1に、私がこの曲を大好きだから。壮大さと子守唄の様な優しさが同居してゐるのが絶妙だと思ひます。そして第2に、楽器の多いこの曲をMIDIでどこまで再現できるか試したかったから。実際、色んな工夫をすれば結構原曲に近づけられますし、音源としてYMF754はかなり頑張ってゐると思ひます。 私にとっては初めての本格的なMIDIですが、それなりに手間暇掛けただけあって、それなりに聴えるものにはなったと思ひます。実際に打ち込んでみると、思った以上に多くの音が鳴ってゐて、結構勉強になりました。今回のMIDIは、「音を分解してみよう」といふ挑戦でもあり、「私にはかう聞えた」といふ記録でもあります。 2.2 Desert この曲の構成を、メロディを基準に考へると、次の様になってゐます。 * [1] 0小節〜 * [2] 9小節〜 * [3] 25小節〜 * [1] 41小節〜 * [2] 49小節〜 * [3] 65小節〜 * [4] 81小節〜 * [3] 97小節〜 * [1] 113小節〜 * [1] C#m 嬰ハ短調 イントロ、間奏、エンディング * [2] C#m 嬰ハ短調 Aメロ・Bメロ * [3] D#m 嬰ニ短調 サビ * [4] D#m 嬰ニ短調 間奏 この曲には歌詞は無く、全部「la」なので歌ひ易いと思ひます。覚え易い(歌詞が無く、短い繰り返しの多い)メロディ、クラシック系の楽器と民族楽器の融合等、結構日本以外でも通用する曲なのではないかと勝手に思ってゐます。 2.3 パート毎の解説 A01: Melody 1 主声。メロディやシタールの様に、単音且つ音量の大きいパートは、聞き取りが非常に楽でした。原曲の歌声は恐らく彩菜さん。 A02: Melody 2 副声で、サビの部分で追っかけて歌ふ方。原曲の歌声は恐らく堀奈生さん。 A03: Sitar 楽器の主役。MIDIの音源では、望むものより軽い(低い周波数成分が少ない)音しか見つからないのが泣かせます。 A04: Cembalo 聞き取るのが3番目に難しいパート。2番に相当する部分でのみ流れてゐるのかと思ひきや、Centercutで聴くと、イントロやサビの部分でも流れてゐたといふオチ。その辺では他の音に埋もれて殆ど聞き取れないので、解る音以外は無音のままです…と以前は書いてゐたのですが、低周波をカットして無理矢理根性で聞き取りました。但しあまり聞えない音なので、苦労の割に報はれないのが泣き所です。チェンバロでない似た音色が重なってゐる様な気もしますが、やはりよく解りません。 A05: Piano (right) A06: Piano (left) 聞き取るのが最も難しいパート。特にサビや間奏の部分での低い音が怪しい。繰り返しの部分でもピアノだけは微妙に違ふことが多く、結構アドリブで弾かれてゐる感が有ります。右手左手に分けてはみたものの、実際の運指は考へてゐないに等しいので、弾けるかどうかは気にしないで下さい。 A07: Violin 1 A08: Violin 2 ピアノと同じくらゐ大切なパート。和音は一番上の音以外が怪しい。2パートの分け方は適当です。 A09: _Violin 3 バイオリンは3パート位要るかなと思ったら、2パートで合成できたので要らなくなったといふオチ。 A10: Percussion 聞き取るのが2番目に難しいパート。はっきり言ってかなり適当です。ウインドベルやタンバリン、格好良いクラベス(?)らしき音も聞えますが、GMに無いので放置です…と書いてゐましたが、タンバリンは普通に有るのを見落としてゐましたので、適当に入力しました。同じGMに無い音でも、存在感の大きい鈴の音だけは入れてあります。リバースシンバルは音源によっては短く切れるので、手動で(?)シンバルを連打してゐます。 A11: Cello 2番に相当する部分でのみ流れてゐるのかと思ひきや、イントロの最後等でも流れてゐて侮れない。 A12: Bass 数少ない重低音。MIDIではなかなか重低音が確保できず、どことなく薄っぺらい音楽になってしまひました。良い解決策を求む。何か1オクターブ下で同じ音が鳴ってゐる気もしますが、よく解らないので単音のみです…と昔は書いてゐたのですが、重低音を重厚にする為に、1オクターブ下に同じ音を弱く入れました。 A13: Wram pad 音に厚みを持たせるにはこれ。原曲では一見(一聴?)鳴ってゐるのかよく解らないのですが、一番最後の伸ばす音でよく聞えます。 A14: Bass clarinet 数小節しか使はれないけれども、結構よく聞えるパート。 A15: _Percussion 2 何か打楽器が不足しさうだと思って用意したパート。結局未使用。 A16: Piccolo (Omake) 「朱」をやった方なら御存知のあの曲から。サビのコード進行が全く同じことに気附いたのでやってみました。純粋な「Desert」を楽しみたい方は、このトラックを再生ソフトでミュートして下さい。 2.4 最後に できれば何かアドバイスを下さい。 3. 更新履歴 2006年7月7日頃 製作開始。 2006年7月23日 Ver.1.0.0.20060723 ひとまづ完成。ドキュメントの整備を開始。 2006年7月24日 Ver.1.0.1.20060724 チェンバロ: 49〜64小節で、各小節の頭に弱い音を追加。 ドキュメントに多少追記。 2006年7月24日 Ver.1.1.0.20060724 チェンバロ: サビの部分に音を追加。 曲の最後を少しフェードアウト。 ベース: 1オクターブ下に同じ音を弱く入れた。 ピアノ: 51〜52小節を修正。 2006年7月25日 Ver.1.1.1.20060725 バイオリン: ピアノフォルテ〜クレッシェンドの再現を追加。 2006年7月27日 Ver.1.1.2.20060727 拍子情報を追加。 シーケンサをCherry 1.4.3#に変更。 2006年7月29日 Ver.1.2.0.20060729 パーカッション: バスドラムを2重化。 パーカッション: 最後の小節にカップ(Ride Bell)を追加。 パーカッション: タンバリンを追加。 全トラックのパンを適当に割り振り。 バイオリン: [1]で、1オクターブ上にも同じ音を入れた。 バイオリン: [2]での音量を少し小さくした。 バイオリン: 2回目の[2]で、聞き逃してゐた音を追加した。 [1][2]で、調性の附け間違ひを訂正。 2007年6月30日 リンク切れの修正。 2019年7月8日 説明書の誤字の修正。(くらい⇒くらゐ、鳴っている⇒鳴ってゐる) ======================================== 2006年7月23日〜2019年7月8日 空拇 http://purl.com/net/dkcc/faq.html#FORM