2016年度同志社香里文化祭レポート

2016年11月5日(土)、同志社香里中・高等学校で文化祭が開催されました。参加者の皆様、御疲れ様でした。

今回はプライベートが立て込んでゐて文化祭参加直後にレポートを書けないまま、1年経ってからの執筆で記憶が怪しくなってゐますが、簡単にでも纏めたいと思ひます。

当日は雲も少ない秋晴れで、お客さんは例年通りの賑はひを見せてゐました。化学部を含む各文化部も盛況で、家族連れへの応対も十分に慣れてきた感が有り、安心しながら最後まで楽しめました。

化学部

実験

参加型実験の準備中
鮮やかな紅色に光る試験管

冒頭にも記しましたが、家族連れのお客さんが多い中で、化学部員は子供に対しては親切に、親に対しては物怖じせず立派に説明できてゐたと思ひます。また、女子部員が居るのも当たり前の風景になってきましたが、やはり男子ばかりだった時代が長いのを想ふと、化学部もここまで来られたかといふ妙な感慨が涌きます。

内容としては、今年も粉塵爆発などの光り物が観られたので十分満足です。安全に注意した上で参加型実験が多かったのも、顧客満足度が高いと思ひます。ただ、今年は私の見てゐた限り屋外実験が無かったみたいで、寂しさを感じました。ぜひとも復活して欲しいものです。

展示

スライド形式のポスター

今回、ポスター展示では1枚の大きな模造紙ではなく、スライドを印刷して並べる形式が使はれてゐて、時代を感じました。写真が豊富に使はれてゐて、字も小さ過ぎず、なかなかスライド作成ソフトを使ひこなせてゐる様です。

けみすとりぃ

化学部発行小冊子「けみすとりぃ」ですが、今年は表紙込みで28頁と昨年より少な目でした。これは、直前まで発行するかどうか揉めてゐて、何とか当日の朝に刷り上がったさうで、そのドタバタの割には例年に近い内容に仕上がってゐるのに安心しました。

内容はいつも通りで、安全上の注意、部長挨拶・部員紹介、実験レシピ、合宿日記、工場見学先レポート、といふ順でした。合宿日記や部員紹介のノリは、良い意味で全然変ってゐないなぁ、といふ妙な安心感が有ります。

今回の中では、工場見学先レポートの不純物を取り除かれるとはすなわち銑鉄が化学反応を起こしている現場そのものといふ言ひ回しが、化学者らしくて素敵に感じました。また、裏表紙の定価:本体400円+税からの大特価400円(+税)引き!!といふコンボにも笑ひました。実際、同人誌として売られるならそれくらゐの値段になると思ひますので、良いセンスをしてゐます。

他の文化部

物理部の簡易3Dホログラム
生物部の写真・展示
生物部
今年もウーパールーパー推しで、展示は水槽と写真を上手く使ひ分けて、小綺麗に纏まってゐたと思ひます。
物理部
どこかでみたキャラクターがディスプレイの上に飛び出して踊ってゐるなど、少ないながらも目を惹く展示が有りました。
写真部
美術部
この2つの部は、安定して個性豊か且つ高品質の展示をみせてくれますが、今回は「美術部&写真部 合同展示」が有ったのが面白い試みでした。写真と同じ、少し異なる、全く違ふ絵といふ3つのアプローチが有り、特に少し異なるもので、敢て変へた部分が面白く感じました。
尚、写真部では「写真部部誌」を入手でき、合宿報告や部員紹介が短いながらも軽妙な語り口で、面白かったことを書き添へておきます。
文芸同好会
今年も小冊子「一期一会」が置いてあるのみでしたが、特筆すべきは書式(フォントや餘白などのスタイル)が統一されてゐたことでせう。それだけでグッと読み易くなりました。字下げがされてゐないことや、ルビが有る行の行間がやたら広いのが気になりましたが、些細なことです。
掲載作品の中では「神話の続きは」と「覚める」が好きです。特に後者はショートショートの趣が有り、星新一作品が好きな私には楽しめました。
書道部
今回も歴史的仮名遣の作品を観られたので、その時点で満足です。
天文部
手作りプラネタリウムが終始人気でしたが、天井から太陽系の惑星を吊るして展示するのも、空間を活かしてゐて感心しました。
旅鉄部
展示の手書き模造紙は安定した高品質で、写真も上手く活かされてゐました。動く鉄道模型が子供に人気なのは恒例ですが、その模型をコンテストに出すなど、対外活動も頑張ってゐる様で結構なことです。小冊子「Paseo」は今回も信頼の厚さです。