
手書き金文フォント「白金文体」、絶賛配布中。
概念
- 「標準 篆刻篆書字典」(牛窪梧十編、二玄社発行、1987年初版)の金文を元に、自分なりに金文を再現した字体を手書きで作成したフォント。JIS第二水準までの制覇が目標。生きてゐる内に達成できるか!?
- 「標準 篆刻篆書字典」著者の牛窪さんは白川字説を中心に篆書を独習したとのこと。この本の良い所は、「字例の見られないものについても、先賢の字説を参照しつつかなり大胆に作字した」とある通り、収録字については全て、金文を統一した字体で示してくれてゐる所。難点は、収録字数が少ないことだが、他の部首や字体から補完できる。
- ダイナフォントの「金文体」が全然金文でない(寧ろ篆文に近い)のにムシャクシャして作成。金文体とは違ふ方向に貴重な字体を目指したのと、白川字説に基づいた部分を反映して、「白金」の名前を冠する字体にした。
- 「標準 篆刻篆書字典」とは金文の字形を作り替へて、現行の字形に近づけたものが有る。例へば:
- 「始」は金文作字例の
{台女}
とは偏と旁を入れ換へて、楷書の{女台}
に沿った形にしてゐる。
- 「咲」は、「標準 篆刻篆書字典」には「咲」=「笑」=
{竹/夭}
で掲載されてゐるが、この字体では「咲」の字形に近づけつつも字源に従って、{口(若-口)}
で作字してある。
- 同じ部首は、同じ字形で統一してある。「標準 篆刻篆書字典」には「書法の幅を示すために、同じ部首のものでも手写の方法を変えたものもある」とあり、例へば「金」と「鏡」では「金」の点の数が異なるが、このフォントでは4点に統一してある。
- ライセンス: CC0
収録字体
Ver.0.0.2.20150401 32文字:
初音未来鏡鈴連巡流歌始咲唄重桃桜凜香月姫白金文体結縁弦巻東西南北
- 異体字は統一して同じ字形を収録してある。例へば「体」と「體」はどちらも「體」の字形となる。
使用例
文字が細くて潰れがちなので、普通の文章の表示には全く向いてゐない。大きな太字でロゴ等に使ふのが御奨め。
- 例1: 赤の太文字を正方形に並べて印影風に
![[鏡音鈴連]](objects/hkbt_example_kagamine.png)
- 例2: 呪文など、不思議な言語を喋ってゐる風に
![[桜咲]](objects/hkbt_example_unyuu.png)
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