「千堂イカリ連続音ver2」音源紹介の裏話

2013年の四月馬鹿に合せて公開した、「千堂イカリ連続音ver2」音源紹介(CVシリーズ風パロディ)の補足・解説を記してあります。

動機

Q. 何故、あんな頁を作ったの?: A1. 千堂イカリが可愛くて仕方ないからです。音源としても「もっと評価されるべき」だと思ったので、少しでも音源を応援する賑やかしになればと思ひ、突貫(約1日)で作ってみました。; A2. 四月馬鹿のネタが思ひつかず、これまで作ったコンテンツを流用できないか漁ってゐた時に、ふと「彩音リアact2」のロゴを捏造したことを思ひ出し、その流れで千堂イカリのロゴ案を思ひついてしまったので。; A3. 素材的にも、四月馬鹿⇒重音テト⇒ボーカロイドのパロディサイト、と云ふとても参考になる先例が有ったので。又、千堂イカリで作りかけのカバー音楽が有ったので、いっそここで公開しようと云ふのもありました。

ISO-HTML

元ネタのサイトはHTML 4.01 Transitionalで記述されてゐましたが、私がやる以上は、アクセシビリティの高いISO-HTMLでの再現に挑戦。本家の固定横幅が厭だったので、ウインドウ幅に応じて柔軟にテキスト・画像の流し込みが変る設計にしてあります。

CSSを本格的に弄るのが久し振りで四苦八苦しましたが、かなり「それらしく」作れたのではないかと思ひます。ISO-HTMLでもそれなりに見栄えのするサイトを作れる、と云ふ證明にもなってゐれば幸ひです。

ロゴ

今回捏造した「千堂イカリ」のロゴですが、CVシリーズのロゴと並べてもできるだけ違和感の無い様に、ロゴの色や角度の法則を推察して組み入れました。

※初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカのキャラクタとロゴの画像は、各音源の公式サイトで公開されてゐるボーナスファイル内の画像を使用。千堂イカリのキャラクタ画像は、配布音源に同梱されてゐる「イカリ立ち絵４.png」を使用、ロゴは自作。

図に示した様に、キャラクター・ボーカル・シリーズ(CVシリーズ)のロゴを観ると、ロゴの2つの色が、各キャラクタに含まれる色から取り入れられてゐるのが解ります。それに倣って、千堂イカリのロゴの色も、イカリの髪と眼から取りました。(ただ、明るい緑色は、CMYKの印刷では上手く発色しないと思ひます。その辺、CVシリーズは、印刷に出やすい色を上手く選んであると思ひます)

又、CVシリーズのロゴの文字は、殆どの劃が垂直・水平・斜め45度の線で構成されてゐるのが解ります。例外は、例へば「鏡音リン・レン」の「リ」ですが、これは「ソ」や「ン」と区別を附けるために、右下を丸くしてあるのでせう。他にも、点がカマボコを逆さにした様な形になってゐる、右側の角は丸まってゐることが多い、などが特徴的です。これらの特徴も踏まへて、今回のロゴを作成しました。

尚、千堂イカリのロゴの右上にある「ACT.2」は、鏡音リン・レンact2と、千堂イカリ連続音ver2を引っ掛けてゐます。

使用ソフト

ロゴはInkscapeを駆使して作成してゐます。イカリ強音源へのリンク画像はAppendのパロディで、中の画像は「誰でもいいから付き合いたい」のおこたP版カバー動画から拝借し、ギザギザの切り抜きにはInkscapeの星形ツールが大活躍。背景画像としては、配布音源に同梱されてゐる「イカリ立ち絵４.png」をPictBear SEで加工して、白で縁取りしてゐます。

何にせよ、透明度を正しく扱へる・透過PNGを正しく入出力できる画像ツールであることが必要条件です。(透明色が扱へるだけでは不十分で、アルファチャンネルへの対応が必要)

デモソング

かなり昔に収録しておきながら、発表の機会が無かった「赤とんぼ」のピアノ演奏とVSQを流用し、千堂イカリ用のUSTを作成して、数十分でミックスダウン。VSQを豫め作ってあったのと、イカリが素直で扱ひ易い音源なのに助けられて、直ぐに「赤とんぼ」のデモソングを作れました。

ピアノ演奏の収録日附を見ると2008年5月ですから、ほぼ5年前。どんなけ塩漬けやってん、と自分にツッコみたくなりますが、かうして公開できたので良しとします。これで終りではなく、動画にしてニコニコ動画やYouTubeで公開したいとも思ひます。

もう一つのデモソングである「なまえのないうた」は、発表済み動画の音声部を流用しただけの手抜きです。(「なまえのないうた」 by DATEKEN, http://piapro.jp/t/Uw4N)

尚、UTAU用の合成エンジンには、デフォルトのResamplerではなくTIPSを使ってゐます。TIPSを使ふと高音のザラつきが少なくなり、歌声がしっとりする傾向が有り、これが千堂イカリの声質と良く合ってゐます。

パッケージ

本当は本家の様に、二点透視で床面反射附きの恰好良いパッケージ画像を作りたかったのですが、Inkscapeでの台形変形の方法が判らず、時間も無かったので、パースの無いパッケージ画像でお茶を濁しました。ちょっと不恰好では有りますが、無いよりは華やかかと思ひます。

因みに、左下の文字はイカリングじゃないよって書いてあります。これはイカリの音源に同梱されてゐたプロフィール画像内の煽り文句(?)から引っ張ってきた言葉です。

その他

元ネタのサイトでは、「Profile」などの小見出しが、キャラクタの小さなシルエット+見出し文字の合成画像になってゐましたが、これだと見出しごとに画像を作り直す必要が有るので面倒です。そこで、先づは小さなシルエットを用意して、これを見出しの背景として使ひ回し、HTML上で文字を合成する方式にしました。文字の縁取りとして、CSSでtext-shadowを初めて使ひ、何とかそれらしくできました。

今回、色んな素材やアイディアを戴いてきて、突貫で作った「千堂イカリ連続音ver2」の音源紹介の頁ではありましたが、千堂イカリの作者であるおこたPに目玉が飛び出るほど喜んで(?)いただけた様で何よりです。有難うございます。

又、そういや今更だけど配布場所つくってみたんですYO(　'ω' )つといふおこたPの呟きを受けて、「千堂イカリ」公式サイトへのリンクを「Others」に追加してゐます。